2009年01月14日

定額給付金の使い方 提案2

定額給付金に関して、大阪府橋下知事の自治体からの使途の提案を紹介しましたが、NPO関係者から声明文がでましたので、これも下記に紹介します。つまり、無策な政府が、どうしても給付金を支給するというなら、国民の側でいろいろ使途を考えて、もっとも自分の意思を尊重できる有効な方法を選べばいいということだと思うのね。

定額給付金に関するNPO関係者の声明文

 麻生内閣の追加経済対策の柱として発表された生活支援定額給付金(以下、給付金)に対して、「政策目的が不明確で、効果も疑わしく、財政にも負担をかける」といった批判の声がでています。一方、アメリカ発の金融危機と景気の後退の影響もあり、急増しつつある「生活支援」を必要としている人々からは、給付金に期待する声も聞かれます。
 給付金に関して、政府は、高額所得者が受給を自主的に辞退することを期待するとしています。しかし、辞退により給付金の一部が国庫に戻ったとしても、政府が人々の「生活支援」のために政府が適切なプランをもち、それを実施できるのかどうか、定かではありません。

 そもそも人々が必要とする公共的なサービスを政府がすべて提供することはできないことは、政府自身も認めるようになった時代です。このため、市民による自主的な公益活動、すなわちNPO活動が広がってきました。内外における厳しい経済状況のなかで、NPO活動への期待とニーズが急増してくると予想されます。
 こうした期待とニーズにNPOが対応していくには、資金が必要です。NPOは、給付金を必要としない人々に対して、給付金の辞退ではなく、NPOへの寄付を呼び掛け、その寄付をはじめとした市民からの支援を受けながら、政府や自治体にはできないサービスの提供や活動を行っていく必要があります。

 とはいえ、市民の多くは、どのNPOに資金を提供すればよいのか判断が難しいと思われます。このため、個々のNPOだけでなく、助成財団的な機能をもった団体も、NPO向けの給付金などの寄付の窓口になっていく必要があるでしょう。こうした寄付を求めるにあたり、NPOなどは、少なくとも以下の点を明確にしておかなければなりません。
1) 寄付を受ける団体の概要
2) 寄付によって行うサービスや事業の計画や寄付が充当される費目を示した予算
3) 寄付の受領通知の方法
4) サービスや事業の報告の方法
5) 寄付が予想額を上回ったり、下回ったりした場合の措置

 このような説明責任をともなった寄付集めを進め、NPOという市民による公益的な活動を市民が支え、社会的な課題に対応していく社会を築いていくこと。その第一歩として定額給付金の寄付に転化するという活用法を提示する形で、政府の政策を改善していくことが、これからのNPOに求められていくことをNPO関係者として自覚しつつ、市民の皆様のNPOへの支援と給付金をNPOへの寄付する選択肢を政府、自治体も広く市民に紹介することを要請します。

定額給付金声明賛同者リスト

石川両一(龍谷大学・教授)
岩永清滋(NPO法人NPO会計税務専門家ネットワーク・理事)
尾崎力(NPO法人NPO政策研究所・常務理事)
柏木宏(大阪市立大学大学院・教授)
亀井明子(NPO法人スクール・セクシュアル・ハラスメント防止全国ネットワー
ク・代表理事)
川北秀人(IIHOE [人と組織と地球のための国際研究所] ・代表者)
菊池明弘(NPO法人長野県NPOセンター・事務局長)
金光敏(NPO法人コリアNGOセンター・事務局長)
国枝哲男(NPO法人コミュニティ・サポートセンター神戸・プロデューサー)
小林董信(NPO法人北海道NPOサポートセンター・事務局長)
小室邦夫(ヒューマンスキル研究所・主宰)
佐藤 隆(NPO推進北海道会議。事務局長)
佐野美保(大阪府手話通訳サークル連絡会・会長)
菅原敏夫(地方自治総合研究所・研究員)
末村祐子(NPO/NGO WALKER発行人・大阪経済大学)
高橋卓志(NPO法人長野県NPOセンター・代表理事)
高羽淳一(NPO法人関西国際交流団体協議会
谷裕子(アティテューディナル・ヒーリング・ジャパン)
田村太郎(NPO法人ダイバーシティ研究所・代表理事)
樽見弘紀(北海学園大学法学部・教授)
遠矢家永子(NPO法人SEAN・代表理事)
長井美知夫(NPO法人シニア自然大学・理事長)
永田良昭(NPO法人とよなか市民活動ネットきずな・代表理事)
中村順子(NPO法人コミュニティ・サポートセンター神戸・理事長)
浜田進士(聖和大学・教員、子どもの人権ファシリテーター)
榛木恵子(NPO法人関西NGO協議会・事務局長)
飛田雄一(財団法人神戸学生青年センター・館長)
藤木美奈子(NPO法人 WANA関西・代表理事)
藤本伸樹(財団法人アジア・太平洋人権情報センター)
松浦さと子(龍谷大学経済学部・准教授)
三木秀夫(弁護士)
宮城治男(NPO法人ETIC・代表理事)
杢千秋(NPO法人日本福祉文化研究センター・代表理事)
森玲子(広島大学・教授)
早瀬昇(社会福祉法人大阪ボランティア協会・事務局長)
山岸秀雄(NPO法人NPOサポートセンター・理事長)
山口洋典(應典院寺町倶楽部)
山口純弘(富田林市人権教育推進協議会・事務局長)
湯川まゆみ(NPO法人SEIN・代表理事)

注1 氏名は、あいうえお順
注2 所属は、本人確認の目的であり、所属団体の賛同を意味しない

→連絡先 大阪市立大学大学院 柏木宏
    E-mail: Kashiwagi@gscc.osaka-cu.ac.jp


タグ:定額給付金
posted by オバチャマ at 09:14| Comment(2) | TrackBack(0) | 政治・社会 北から南から | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
定額給付金のNGOなどへの寄付サイトを作りました。
 ぜひご活用をよろしくお願いいたします。
(^_^;)
http://nvc.halsnet.com/jhattori/rakusen/TeigakuKyufuToNGO.htm
Posted by 服部 順治 at 2009年03月12日 02:44
寄付サイト拝見しました。とても役に立ちそうです。有難うございます。本当に税金の有効な利用ができない無策の政府ですと公言しているような給付金(実は税金の払い戻しみたいなもの)ですよね。
NPOへの寄付は有効な選択肢の一つだと思います。
Posted by オバチャマ at 2009年03月13日 02:18
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